飲食店を経営される方であれば、店舗の集客において、「インバウンド」をターゲットとして検討されたことがある方も少なくないかもしれません。
今回の記事では、観光エリアに店舗が位置し、他社と差別化したインバウンド集客を検討されてる担当者向けに、「どの国をターゲットにするべきか」「どうやって集客を行うべきか」など、実際の成功事例なども交えながら、紹介できればと思います。
この記事の概要
・インバウンドの中でも、中国観光客は外せない!・インバウンド集客においてもマーケティング戦略は必須!
・オンラインとオフライン両方での対策!
・「中国人」向けに「飲食店」情報を発信するなら『大衆点評』が強い!
・まとめ
インバウンドの中でも、中国観光客は外せない!
中国は全体の3割を占める。インバウンド全体の割合は、中国が3割を占めて一番多く、その次に韓国、台湾とアジア圏の国々が続きます。 では、飲食費や宿泊費などを含む、国別の"消費額"ではどの国が多いのでしょうか。
国別の訪日外国人旅行消費額と構成費
上記データからも分かるように、消費額についても中国観光客が一番多い割合を占めており、その次に韓国、台湾と続いています。 また中国人は、一人当たりの消費単価も高いため、2位の韓国とは、来日数だけで見ると僅差ではありますが、消費額では、より大きな差が開いて中国が1位になっています。このようなデータからも、インバウンドの中でも特に「中国人」に向けたターゲティングはかなりのインパクトをもたらしていることがわかるかと思います。
インバウンド集客においてもマーケティング戦略は必須!
インバウンド集客を検討する上で、特に観光地に出店している飲食店は、既に外国人が多いため、ざっくりとした戦略や戦術のみで集客を実現しようとしている店舗が多いように感じます。インバウンドと一括りにして、ターゲティングするのではなく、その中でもどの国から人気なのか、国ごとにどういう特性があるのかなど、各国の観光客に合わせた対策が必要になります。
ここからは、インバウンドの中でも圧倒的な割合を誇る「中国人観光客」に特化した対策をご紹介します。
オンラインとオフライン両方での対策!
集客を検討する上では、オフライン(店舗内の体制、メニューの言語対応など)とオンライン(SNS、ホームぺージなど)両方でターゲットに合わせた対策を準備する必要があります。オフラインでの対策や準備についは、こちらの記事でもご紹介しておりますので
気になる方は、ぜひ一読してみて下さい。
またデジタルが普及したこの時代では、飲食店に関わらずどの業界でもオンラインの発信は欠かせません。
中国人が訪日旅行をする際に、情報収集をする手段としては、SNSをはじめとしたホームページや個人のブログなど、オンライン上でのツールが多くを占めています。
訪日中国人の訪日旅行の情報手段
また中国は、政府からのインターネットの規制が厳しい国で、基本的に海外製のサイトやサービス、アプリはどれも使用できないほどに制限されております。この背景から、実際に日本に来た時も日常で使っている中国製のアプリを利用することが多く、日本のアプリやサイト上で中国語に翻訳して発信したとしても、そもそも閲覧されてないことが多々あります。
なので、中国向けに発信する際は、他国と比較しても特に、独自の発信スタイルを構築する必要があります。
"中国人"向けに"飲食店"を発信するなら『大衆点評』が強い!
ここでは、オンラインでの発信を進めていく上で、実際に何から始めるべきか悩んでいる飲食店様向けに、具体的なアプリを紹介します。中国人集客で成功している多くの飲食店が利用しているサービスは、『大衆点評』です。
いわゆる中国版の食べログで、サービス上には、各飲食店の店舗ページが存在しており、ユーザーは店舗ページで評価や口コミを残していきます。
年間アクティブユーザ数は、驚きの約5億人いるとも言われております。(日本の市場規模では信じられませんね、、、笑)
特に飲食のカテゴリーでは、大衆点評の右に出るアプリは中国国内にほぼ存在しないので、圧倒的なシェア率を誇っています。
人気店舗取り組み事例
最後に、その『大衆点評』を活用した飲食店のインタビュー事例を紹介します。☆うなぎ料理専門店 A様 (新宿歌舞伎町エリア)
導入後効果:大衆点評の公式登録で売上が前年比+約15%に!
導入背景:もともと外国人集客を意識していなかった当店に、中国人の方が当店に来店することが時々あり、相性が良いのではないかと思った。
導入してよかったこと:
・実際に来る中国人のお客様は「マナーが良い方」が多くて驚くばかりでした。
・日本人で埋められない時間帯で集客できる。
☆オイスターバー B様(心斎橋エリア)
導入後効果:ほぼ中国人いない状態から、1ヶ月で180万円ほどの売上に!
導入背景:
当店が心斎橋エリアにあり、中国人観光客がとても多い場所です。なので当店としては中国のお客様というのは大切な存在です。その方たちを集客するために、インターネットで色々探していく中で、大衆点評は最適なアプリだと思った。
導入してよかったこと:
・検索結果で上位に表示させる広告モデルがあり、来店率も高くなった
・クーポン機能による来店客の顧客満足度向上
成功事例について紹介しましたが、もちろん大衆点評に登録すると、それだけで売り上げが伸びるということではなく、出店エリアや販売メニューなど、中国人の特性に合わせたプラスアルファの対策が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。インバウンド集客を検討する上でも、オンライン・オフライン両方での重要性がわかっていただけたのではないでしょうか。これから集客対策を検討される飲食店様の参考になれば幸いです。ご拝読ありがとうございました。