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飲食店の経営を行う上で、ターゲティングは不可欠かと思いますが、コロナ前の時期には、人気の観光地エリアでは、日本人だけでなく訪日外国人(インバウンド)でもかなり賑わっていました。
インバウンドが飲食にかけていた消費額のことも考えると、今後コロナが終息していくにあたり、インバウンドへのアプローチを検討される飲食店も増えていくと思います。
この記事では、インバウンドを将来的にターゲットにする上で、押さえておくべき課題やどのように対策をしておくべきかをご紹介していきます。
インバウンドが飲食にかける消費額について
全体のうち21.6%を飲食代として利用する!まず最初に、インバウンドがどのくらいの日本経済にインパクトをもたらしていたかをご紹介します。
観光庁のデータによると、2019年度にインバウンドが訪日旅行時に消費した額の総計は、約4兆8,135億円に昇り、その中でも飲食にかける費用は、3番目に多く全体の21.6%を占めていたと言われております。
観光庁webサイトより
また、政府が掲げている「2030年までに訪日外国人6000万人15兆円」の目標を考慮に入れると、将来的にこのインバウンド市場は約3倍近く膨れ上がり、引き続き大きな市場になるとして期待されています。なので、今後入国制限が解除されて、ここのインバウンド需要が戻ってくる際には、特に観光地エリアで飲食店を営まれている方にとっては、放ってはおけない大きなマーケットになっていきます。
飲食店がインバウンドを軽視できない理由
インバウンドにおける飲食市場がいかに大きいか分かっていただけたかと思いますが、そのほかにも飲食店経営者がインバウンドをターゲットにしておくべき理由はいくつかあります。結論から言うと、下記2つの理由によりインバウンドのターゲット化を検討する価値があります。
・少子高齢化による人口減少
・同業態のライバル飲食店が多い
まず一つ目の少子高齢化による人口減少ですが、この現象により、集客の絶対数が今後下がっていくことは避けられず、かつ若者の居酒屋離れなども相まって、より一層日本人だけで空席を埋めるのは、難しくなっていきます。
また、二つ目の理由としては、需要が今後減少しているにも関わらず、全国の飲食店の店舗数は約140万店舗近く存在し、他店舗との差別化はかなり難しい問題になってきます。
日本の飲食店は、美味しいと賞賛されることも多く、一見顧客目線からすると嬉しいことなのですが、店舗側からするとライバル飲食店との競争は避けられません。
上記理由から、飲食店はインバウンドという新たな顧客をターゲットにすることで、レッドオーシャンと化している日本の市場だけではなく、これから増えていくであろうマーケットを選択肢として考えることができます。
外国人観光客が抱える飲食店での課題
観光客が困るのは、言語とネット環境!?では、実際に飲食店がインバウンドを受け入れようとした時に、起こりうる課題についてご紹介させていただきます。
観光庁が2018年に訪日外国人向けに行った調査によると、旅行中に困ったこととしては下記ような項目が挙げられました。
観光庁2018年度調査『訪日外国人が旅行中に困ったこと』
上記ランキングによると、特に言語、交通機関、ネット環境、スタッフとのコミュニケーション などがが大きな課題として取り上げられています。将来的に訪日外国人の来店を促進し、より彼らに満足してもらうためには、上記のような課題点に対して、優先的に店舗の体制を整えていく必要があります。
インバウンドを集客する上での対策
実践的な解決策を紹介!今回は、飲食店が先程の課題を解決するにあたり、具体的な対策について、その中でも一番割合が多かった、言語を中心とした「スタッフとのコミュニケーション」についての対策について考えていきましょう。
①外国語で作成したメニュー表の準備
②翻訳アプリや端末の導入
まず、①の外国語でのメニュー作成についてですが、複数の言語で準備しておくのは容易なことではないので、実際に来店することが多い国の言語だけでも準備しておくのは効果的です。
エリアやメニュー的に人気がある国籍、もしくは飲食店側がターゲットとしたい国の言語から準備してみましょう。
また、全てのメニューを翻訳する必要はなく、その国の人に人気のあるメニューを使用した特別コースなどに特化することで、店舗側が販売したい商品を意図的に訴求することのできます。
続いて②の解決策に挙げた、翻訳アプリや端末などの導入では、無料で利用できる「Google翻訳」のようなアプリから、より会話での翻訳に特化した「POCKETALK(ポケトーク)」など様々な 方法が考えられます。
日本人は、英語に苦手意識を持った方が多く「I can’t speak English!」だけで外国人との会話を避けようとしがちですが、まずは翻訳機など活用して、コミュニケーションを取ろうとする姿勢を見せるだけでも、外国人からの見え方は、かなりよい印象に変わっていきます。
現在は、無料の「Google翻訳」でもカメラで写した文章がそのまま翻訳されるライブ翻訳機能や音声に対応した機能もあるので、ぜひ活用してみください。
また、上記以外の分野でも、システムやアプリを活用した工数削減を行うことで、スタッフがより訪日外国人のお客様と集中してコミュニケーションをとることができる対策も合わせてお勧めします。
店員の工数削減を行うなら、シフト管理ツール「Oplus」がおすすめ!
シフト管理を行う上でよく発生する「スタッフのシフトが回収できない」「突然のシフト変更対応が面倒」などといった課題を抱えている飲食店様であれば、弊社が開発している「Oplus」は、おすすめです。
オンラインでのシフト管理ツールとしては珍しい、無料プランもあるので、まずは試してみたいという飲食店経営者の方は、ぜひ以下のリンクより、デモツアーの登録などもお試しください。
まとめ
いかがだったでしょうか。訪日外国人が実際に抱える課題ランキングから、逆算して対応策を練っておくことで、他の飲食店と差別化した”おもてなし”が実践できるかと思います。
今後、インバウンド集客をご検討される上での第一歩として、今回の対策などを試してみてはいかがでしょうか。ご拝読ありがとうございました。