化粧品工場で生かせる人気資格を紹介!製造工程や工場の種類も解説

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化粧品は多くの人が日常的に使っているものであり、化粧品を製造している工場には安定した人手の需要があります。化粧品工場で働く際には、適切な資格を取得するとさらなる活躍が期待できます。そこでこの記事では、化粧品工場への就職や転職を考えている方、また既に化粧品工場で働いており、キャリアアップを考えられている方向けに、化粧品工場の基礎知識と人気の資格についてご紹介します。


化粧品工場の種類について紹介!

化粧品を扱う工場は、大きく3種類に分かれる!

どのメーカーの化粧品を作るか、販売自体も行うか、といった点で違いがあり、それに応じてそれぞれの工場が満たすべき条件も異なります。化粧品工場の種類について、以下で詳しく見ていきましょう。

①化粧品製造業許可を保有する工場
工場で化粧品の製造・調合・保存などを行うためには、「化粧品製造業許可」が必要です。都道府県知事から取得する許可で、常勤の責任技術者と、適切な製造・保管場所を用意する必要があります。責任技術者は薬剤師の資格保有か薬学・化学に関する課程を修了していなくてはならず、製造・保管場所には建物の構造・広さ・清潔さなどさまざまな条件が設けられています。

②化粧品製造販売業許可を保有する工場
化粧品の製造・調合などに加えて販売も行う場合は、「化粧品製造販売業許可」が必要です。化粧品製造業許可と同様に都道府県知事から取得しますが、申請単位が法人、あるいは事業主個人になるという違いがあります。常勤の総括製造販売責任者・品質管理責任者・安全管理責任者を配置して国が定める基準を満たす必要がありますが、化粧品の場合は3種の責任者を1人が兼任することも認められています。

③OEM会社
他社の化粧品を製造する会社を「OEM会社」と呼びます。開発した化粧品を製造する環境がない会社に代わり、製造を行う存在です。化粧品の製造を行うため、OEM会社は化粧品製造業許可を保有しなければなりません。多くのOEM会社が、複数社から化粧品製造の委託を受けています。

“化粧品工場”


化粧品工場の具体的な仕事内容とは?

他の工場と同じく分担作業!

化粧品の工場内では、さまざまな仕事を分担して進めています。基本的にはライン作業のため、作業が割り当てられたら、その作業に集中して取り組む形になるでしょう。この章では、化粧品工場の主な仕事内容について解説します。

機械オペレーター
生産ライン上に設置された各種機械を操作する仕事です。工場や機械の種類などにより具体的な業務内容は異なりますが、基本的には材料を機械にセットして操作ボタンを押す作業が中心になります。
機械オペレーターが製造する製品は、部品や小物など小さなものが中心です。職場によっては、単純作業だけでなく複雑な操作や機械のメンテナンスまで担当する場合もあります。

製造工程
原材料を計量・配分してから、混合・加熱・冷却などにより化粧品を作り上げます。原材料の分量はごくわずかな差でも完成後の品質に影響を及ぼすため、慎重に正確な計量を行う必要があります。
計量後は多量の原材料を一度に撹拌・混合するため、多数の一斗缶を何度も持ち上げて中身を投入しなくてはならないこともあります。そのため、筋力・体力も化粧品づくりには欠かせません。
原料が均一に混ざったら、必要に応じて加熱・冷却すれば化粧品の完成です。

検品作業
製造された化粧品に異常がないか検査します。「汚れや破損はないか」「色合いや香り、粘り気などは正常か」など、化粧品ごとに定められた項目をチェックしていきます。機械と目視の両方を使った検査が一般的です。検品はライン作業に含まれているため、流れを止めないように、慎重かつ迅速に検査を進めなくてはなりません。

梱包作業
検品を通過した化粧品を梱包します。ライン作業の最後に位置しており、製品ごとに、箱詰めや説明書の同梱を行い、複数ケースをダンボールにまとめて箱詰めしていきます。
具体的な仕事内容や担当する化粧品の数などは会社ごとに異なるため、業務内容も人により大きく異なる工程です。箱自体の組み立てから行う場合もあります。

“化粧品工場


化粧品工場で生かせる人気の資格を分かりやすく解説!

製造以外にも色々あります!

最後に、化粧品工場で働く際に役立つ資格をご紹介します。化粧品を作る段階だけでなくものを運ぶために必要な資格もあるため、資格の種類を幅広く抑えておきましょう。

化粧品製造所責任技術者
化粧品の製造所を総合管理するための資格です。製造許可を受ける事務所・製造所がある都道府県の知事が許可を出します。
直接肌につけて使用する化粧品は、保健衛生上扱い方に注意すべきものであり、国家資格の所持者以外は製造管理ができません。責任技術者は、製造だけでなく試験などに関する記録を作成し保管する義務もあります。
化粧品を製造する際は、常勤の責任技術者を配置する必要があります。薬剤師や薬学・化学関連の課程を修了していることなどの条件を満たせば、責任技術者資格を取得できます。

薬剤師
主に薬局や製薬会社などで勤務している薬剤師は、化粧品工場でも必要とされます。化粧品メーカーにおいて、薬剤師は新製品の研究開発や営業販売、製造管理で活躍しており、工場では製造管理を扱っています。製造している化粧品の安全確認や製造・販売認可の手続きなどが主な役割で、消費者からの問い合わせに対応する場合もあります。
薬剤師の資格は国家資格であり、取得のためには6年制の薬学部を卒業しなくてはなりません。試験は2日間で実施されており、初日に理論問題、2日目に実践問題が出題されます。合格率は概ね70%前後で推移しています。

日本化粧品検定
日本化粧品検定とは、学生や美容従事者などの幅広い人を対象とした、化粧品・美容の知識を測る検定です。美容皮膚科学や法律などの化粧品に関する各分野の専門家が監修しており、化粧品・美容に関して体系的に学べます。1級を取得すると化粧品の中身まで詳しく理解して活用法を提案できると判断され、所定のプログラムを受講するなど条件を満たして「コスメコンシェルジュ」の資格も取得できます。化粧品の成分から効果や効能を判断できるため、「化粧品の薬剤師」と呼べる資格です。

フォークリフト運転技能者
化粧品工場内では、さまざまなものの運搬に活躍するフォークリフトの運転資格も役立ちます。化粧品工場では原料や製品を毎日大量に運搬するため、フォークリフトを運転できると職場内で重宝されるでしょう。
フォークリフトの運転資格は2種類あり、最大積載荷重1トン以上のフォークリフトを運転するためには「フォークリフト運転技能講習」を受けなくてはなりません。自動車免許と異なり厚生労働省が管轄しているため、「免許証」ではなく「修了証」が発行されます。

“化粧品工場 資格”


まとめ

この記事では、化粧品工場での勤務に役立つ資格や化粧品工場の種類、仕事内容などを紹介しました。近年、化粧品は女性に限らず男性も使用する多くの人の「必需品」です。化粧品需要が大きくなれば化粧品工場の安定した需要も見込めるでしょう。この機会に、化粧品工場での勤務や資格取得について、積極的に検討してはいかがでしょうか。ご拝読ありがとうございました。

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