飲食店の人手不足は閉店につながる重大な問題!人手を確保する方法とは?

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飲食店は日本全国にありますが、その多くが人手不足による問題を抱えています。飲食店によっては人手不足が原因で閉店・倒産する危険もあるので、できるだけ早く有効な対策を講じましょう。
この記事では、飲食店が閉店する要因や深刻化する人手不足の解決方法について紹介します。


飲食店を閉店へと追い込む人手不足の原因とは?

飲食店における人手不足の原因としては、いろいろな要素が考えられます。以下で原因とその対策について具体的に見ていきましょう。

①広告求人費の不足
飲食店の人手不足の大きな要因として、人件費や求人広告費の不足が挙げられます。当然ながら、賃金が安い職場は求職者にとって魅力的ではなく、あまり人が集まりません。また、求人広告を十分に出せていない場合も、求職者からの知名度が低く人が集まりづらくなります。

対策として、まずは採用時のミスマッチをできるだけなくし、不採用者や早期退職者を極力出さないようにしましょう。また、広告を出す媒体と求める人材が合っているか再検討することも重要です。さらに、SNSでの宣伝活動は無料で行えるため、積極的に活用することをおすすめします。

②不十分な研修内容
従業員に十分な研修を受けさせていないことも人手不足につながります。従業員が研修を受けられないと、スキルを向上させられずに業務効率が低下します。同じ作業をこなすためにより多くの人員が必要になり、結果的に業務に対して人が足りなくなるのです。

対策として、充実した研修の実施を優先して新人のスキルの底上げを図りましょう。研修内容としては、現場での習得が難しいビジネスマナーや、飲食業に欠かせないコミュニケーション面のワークショップなどが適しています。新しい知識やスキルを得られると従業員のモチベーションも高まるので、総じて業務効率が改善される可能性があります。

③過酷な労働環境
飲食店での勤務に対するイメージの悪さも、人手不足の要因として挙げられます。飲食業界での勤務は「休めない」「忙しい」など過酷なイメージが持たれやすく、実際に「ブラック企業」と呼ばれる過酷な労働環境の飲食店も少なくありません。悪評が立てば人が集まらず、少人数で回さざるを得なくなりさらに労働環境が悪化してしまうでしょう。元々の従業員も、過酷な勤務に耐え切れず心身が疲弊して退職するかもしれません。自分たちの現状に鑑みて、無理なく回せる規模での経営を心がけましょう。


飲食業界の離職理由

ここまで飲食店の人手不足の背景を見てきましたが、実際の従業員はどのような理由で離職に至っているのでしょうか。離職者をできるだけ減らして人手不足を解消するためにも、雇用者は各従業員の立場ごとに感じやすい不満を把握しておきましょう。以下では飲食店の従業員が離職理由として挙げる主なものを、男女に分けてご紹介します。

<男性が離職する場合の主な理由>
男性が飲食店を離職する主な理由としては以下が挙げられます。

・仕事上の責任や権限が少ない
・給料が少ない
・育児休暇がとりづらい
・残業が多い

権限や給与額など待遇面に対する不満が多いため、仕事内容に対して待遇が見合っていないと考える従業員が多いようです。また、育児休暇や残業の量など、プライベートとの両立に関する課題も増加しています。近年では男性が育児休暇を取得するケースも増えているため、取得しづらいとその分従業員の不満も高まりやすくなるかもしれません。

<女性が離職する場合の主な理由>
女性が飲食店を離職する主な理由としては以下が挙げられます。

・労働時間を不規則にしたくない
・土日祝に休みたい
・子どもの保育環境が整備されていない
・女性の仕事に対する意識改革が進んでいない

男性の場合と同様に残業による不安定な労働時間は大きな理由ですが、女性の場合は1日ごとの労働時間よりも、安定したタイミングで休暇を取れるかどうかが重視される傾向にあるようです。また、女性は結婚や出産の影響が相対的に大きいため、仕事と育児の両立に対して職場から理解を得られない場合にも、離職の可能性が高まります。


人材不足を解消するための対策

飲食店における人手不足の解決策として、ここでは4つの策をご紹介します。無駄を省いてコストパフォーマンスを追求し、従業員と積極的な意思疎通を心がけましょう。

①コストを削減する
人件費捻出のために、コストカットを行いましょう。例として、

・照明にLEDを採用したり料金が安い電力会社を選んだりして、電気代を節約する
・レシピの内容や1皿ごとの分量などを見直して無駄を省き、材料費を抑える
・ペーパーレス化やモバイルオーダーの導入など、新技術を用いてコストを削減する

などが有効です。
なお、コスト削減の際には慎重な行動が求められます。行う工夫によってはお客様の満足度を下げる可能性があり、
客離れによる収入の減少が起こるからです。お客様からの好印象を維持したまま、変えられる部分を積極的に置き換えていきましょう。

②効果的な求人広告を展開する
求人広告の展開も効率的に行いましょう。飲食業界に特化した求人サイトを優先して利用したり、チラシ・Webバナーなどのデザインを工夫したりと、広告の費用対効果を可能な限り高く引き上げるよう工夫します。クオリティの高い広告を作れれば、口コミやSNSなどでさらに自店舗の知名度が高まっていくでしょう。

また、SNSの活用も効果的です。SNS上での広告はユーザーごとに興味を引きやすい内容が多く表示されるため、他媒体での広告より高い効率を発揮します。SNSの利用は多くの場合無料なので、宣伝費用を最小限に抑えることが可能です。

③厨房内の作業をシステム化する
飲食業界では、厨房内で行う作業のシステム化も人手不足対策として有効です。少ない人員を補えるような機械を導入したり、必要な作業をマニュアル化したりすることで、従業員の仕事内容が単純化されて少人数や新人でも十分に活躍できます。

例えば、業務用の食洗器で人件費と水道代を抑える、スチームコンベクションオーブンで多くの調理工程をまとめる、といった具合に調理作業を効率化すれば、従業員にかかる負担を大きく減らせるでしょう。また、充実したマニュアルがあれば、新人教育にかかる手間も減らせます。

④従業員と定期的に面談する
定期的に従業員と面談して、要望や店に対する評価などを共有しましょう。雇用者と従業員とでは、同じ飲食店で働いていても別の視点から店を見ています。そのため、相手の視点を知れば経営や業務の参考になることもあります。

また、従業員が抱えている不満や要望を把握して改善に動けたり、従業員に対して「自分も店の経営を担っている」と自覚させたりもできるでしょう。さらに、従業員の考えを積極的に聞くことで飲食店内の人間関係が良好に保たれ、従業員の離職も起こりづらくなります。

なお、面談した内容は記録に残しておくと振り返りやすくなり便利です。人手不足防止のためには長期的なケアが欠かせないため、ぜひ実施しましょう。


まとめ

飲食店の閉店につながる人手不足の要因と従業員の離職理由、対策について解説しました。
おいしい食事と同時に楽しみやコミュニケーションの機会を提供する飲食店は、豊かな生活に欠かせない存在です。安定した経営を続けられるよう、様々な工夫で人手不足を解消しましょう。