Webサービスを利用する際に、Internet Explorerを利用している方は多いのではないでしょうか。Internet ExplorerはWindows OSに標準搭載されているWebブラウザとして、世界中のユーザーに使用されています。しかし、一部のOSでは開発元によるサポートがすでに終了しており、Webサービスにおける推奨ブラウザからも除外されつつある状況です。
デジタル化による効率向上やDX化に取り組む企業が増えている現在、新しいWEBブラウザへの移行は早めに実施することをおすすめします。この記事では、サポート終了期限や移行先としておすすめのWebブラウザを紹介します。
この記事の概要
・Internet Explorerのサポート終了・Internet Explorerで使えなくなるサービスが増えてくる?
・何のブラウザを使ったらいいのか?
・まとめ
Internet Explorerのサポート終了
2025年10月に全サポートが終了!?Internet Explorerのサポート期間が終了すると、機能が使用できなくなったり、セキュリティ更新プログラムが無償提供されなくなったりするといった問題が生じます。最新のセキュリティ更新プログラムが適用されていない状態で使用すると、悪意のあるソフトウェアに脆弱性を突かれて情報漏えいを引き起こし、重大なトラブルに発展する可能性があります。
なお、2021年3月現在、Windows 8までのOSに搭載されているInternet Explorerのサポートが終了しています。また、Windows 8.1では2023年1月、Windows10(LTSB/LTSC版除く)では2025年10月にサポートが終了することが明らかになっています。
Internet Explorerで使えなくなるサービスが増えてくる?
YouTubeもサポートを終了している!現在、推奨ブラウザからInternet Explorerを外し、対応を終了するサービスが増えつつある状況です。Internet Explorerへの対応終了が進む背景としては、開発元であるMicrosoftによるサポート終了、およびブラウザのシェア低下が理由として挙げられます。実際に、2021年2月時点におけるInternet Explorerの国内シェアは約3.3%であり、国内の主要ブラウザと比較して低い数字となっています。
Webサービスの開発者にとって、更新されないWebブラウザよりも、更新が続くWebブラウザにフォーカスしてサービスの品質向上に努める方が有益だと考えるのは自然な流れでしょう。 ここでは、実際にInternet Explorerを推奨ブラウザから除外したサービスをご紹介します。
① 海外:YouTube
YouTubeは、2020年2月ごろからInternet Explorerのサポートを終了することをWebサイト上で予告し、現在はサポート対応を終了しています。YouTubeを継続して利用するには、他ブラウザへの変更が必要です。
② 海外:Twitter
Twitterは、2020年6月2日にInternet Explorerへのサポートを終了しています。YouTubeと同様に、Twitterを継続して利用するには他ブラウザへの変更が必要です。
③ 国内:マネーフォワード
マネーフォワード クラウドは、2021年8月31日をもってInternet Explorerに対するサポートを終了することを発表しています。
マネーフォワードは口座情報取得時に金融機関と連携するため、運用に高いセキュリティ環境が求められます。そのため、セキュリティ面のアップデートは引き続き行われるものの、ユーザーのセキュリティ保護やより快適な利用環境の構築を図る観点から、新機能が追加される予定はないと発表しています。
④ 国内:SmartHR
SmartHRは、2021年8月17日をもってInternet Explorerへのサポートを終了することを発表しています。また、サービスの品質改善と安全性向上を図る目的で、Internet Explorer以外のブラウザへ移行することを推奨しています。
何のブラウザを使ったらいいのか?
オススメのブラウザを紹介します!Internet Explorerの開発元であるMicrosoftによると、 2021年8月17日をもってMicrosoft 365アプリにおけるIE11のサポートを終了するとしています。
Internet Explorerで利用しているシステムを引き続き使いたい場合は、「Microsoft Edge」への移行がおすすめです。Microsoft Edgeは既存アプリと互換性があり、新しいWebブラウザとしてMicrosoftによるセキュリティツールが標準搭載されています。
また、条件を設けずに選ぶ場合は、シェアが高い「Google Chrome」への移行がおすすめです。2021年2月時点における国内シェアは約45.1%であり、国内で最も利用されているWebブラウザとなっています。Webサービスの推奨ブラウザに含まれていることが多く、継続的に利用できるでしょう。
まとめ
ITツールを用いて業務効率化を図る過程においては、新しいツールの導入や既存ツールとの互換性などを考慮してWebブラウザを選ぶことが重要です。Windows 10を使用している場合、Internet Explorerのサポート期限は2025年10月までとなっているため注意しましょう。業務に役立つWebツールを適切に使いこなすには、ユーザー側が変化に対して柔軟に対応する姿勢が欠かせません。Internet Explorerを使用している方は、この機会にブラウザの移行を検討されてみてはいかがでしょうか。